名古屋市中区錦3丁目で営業されていた中華料理店について、店舗売却・居抜き売却のご相談をいただきました。
今回の店舗は、ビル1階・約30.5坪。
営業期間は約6年です。
錦3丁目という名古屋を代表する繁華街の1階店舗で、立地条件としては決して悪い店舗ではありませんでした。
しかし、今回売主様を苦しめていたのが、
食材・仕入価格の高騰
です。
こちらのお店は、比較的安価な価格設定を一つの強みとして営業されていました。
リーズナブルな価格で中華料理を提供し、お客様に喜んでもらう。
長年そのスタイルで営業されてきましたが、仕入価格が上昇しても、それを簡単に販売価格へ転嫁することができません。
売上があっても利益が残らない。
忙しく営業しても利益につながらない。
こうした状況が徐々に経営を圧迫し、悩んだ末に店舗売却を決断されました。
売主様は、とても気さくな中国人のご夫婦。
お話をしていても本当に感じの良いお二人でしたので、私たちとしても何とか良い形で店舗を売却できるよう協力したいと思った案件でした。
「居抜キング」で買主募集を開始した結果、
おばんざい居酒屋の開業を希望されていた買主様
との条件がまとまり、
売却期間43日。
居抜き売却価格350万円。
で無事に成約。
業態は、
中華料理店からおばんざい居酒屋へ。
さらに、居抜き売却が成立しなかった場合に見込まれていた、
原状回復費約380万円も削減
することができました。
単純比較では、
350万円+380万円=最大約730万円
の経済的な差につながる可能性があります。
今回の中華料理店の居抜き売却概要
今回の店舗概要は以下のとおりです。
所在地:名古屋市中区錦3丁目
業種:中華料理店
所在階:ビル1階
店舗面積:約30.5坪
営業期間:約6年
売却理由:仕入価格の高騰により利益確保が難しくなったため
売却期間:43日
居抜き売却価格:350万円
譲渡先:おばんざい居酒屋開業希望者
次店舗予定業態:おばんざい居酒屋
原状回復費削減額:約380万円
※店舗名、ビル名、売主様・買主様を特定できる情報や詳細な賃貸条件等については、プライバシー保護のため一部非公開としています。
「安さ」が強みだった中華料理店
今回の中華料理店は、
安価で利用しやすいこと
を一つの強みにして営業されていました。
飲食店にとって、価格は非常に重要です。
特に中華料理店では、
「この値段でこの量なら満足」
「気軽に何品も注文できる」
といった価格面の魅力が、リピーター獲得につながることがあります。
しかし、この価格戦略には大きな弱点もあります。
それが、
仕入価格が上昇したときに利益が圧迫されやすいこと
です。
仕入れが上がっても簡単には値上げできない
肉類。
野菜。
油。
米。
調味料。
酒類。
その他の食材。
仕入価格が少しずつ上昇すれば、1品あたりの利益は少しずつ減っていきます。
本来であれば販売価格を上げる必要があります。
しかし、
「安くておいしい」
というイメージで長く営業してきた店舗ほど、大幅な値上げは簡単ではありません。
価格を上げれば、
常連客が離れるのではないか。
注文数が減るのではないか。
他店へ流れるのではないか。
そうした心配もあります。
売上があることと利益が残ることは違う
飲食店経営では、
売上=利益
ではありません。
100万円売り上げても、その100万円がそのまま残るわけではありません。
食材費。
人件費。
家賃。
水道光熱費。
広告費。
消耗品。
その他経費。
さまざまな支払いがあります。
今回の店舗も、安価な価格設定を維持しながら営業を続けていましたが、仕入価格の高騰によって利益を確保することが難しくなっていました。
「忙しいのに儲からない」は飲食店にとって厳しい
飲食店経営で非常に厳しいのが、
お客様は来ているのに利益が残らない状態
です。
忙しければ、
仕込みも増えます。
スタッフも必要になります。
食材も多く仕入れます。
水道光熱費もかかります。
それなのに利益率が低下していれば、忙しく営業しても経営は楽になりません。
今回の売主様も6年間営業を続けてきましたが、今後の経営を考え、最終的に売却を決断されました。
錦3丁目・1階という店舗価値
今回の店舗は、
名古屋市中区錦3丁目・ビル1階。
居抜き売却では評価されやすい条件の一つです。
1階店舗には、
店舗を認識してもらいやすい。
看板を出しやすい。
お客様が入店しやすい。
厨房機器などを搬入しやすい。
といったメリットがあります。
空中階の店舗と比較すると、通行人からの新規来店も期待しやすくなります。
30.5坪は一定の客席数を確保できる
今回の店舗面積は、
約30.5坪。
10坪前後の小型店と比較すると広さがあり、厨房と客席の両方を確保しやすい店舗です。
中華料理店。
居酒屋。
おばんざい。
焼肉。
韓国料理。
その他さまざまな飲食業態を検討できる広さがあります。
一方で、30坪を超えると小型店舗より家賃や人件費などの負担が大きくなるため、誰にでも売れるわけではありません。
買主様の事業計画との相性が重要になります。
中華料理店からおばんざい居酒屋へ
今回の買主様は、
おばんざい居酒屋の開業希望者。
業態は、
中華料理店→おばんざい居酒屋
へ変わります。
料理のジャンルは大きく変わりますが、どちらも厨房をしっかり使用する飲食業態です。
そのため、
厨房。
シンク。
給排水。
ガス設備。
冷蔵設備。
空調。
客席。
トイレ。
など、既存店舗を活用できる部分があります。
同業種でなくても居抜き売却はできる
居抜き売却というと、
「中華料理店なら次も中華料理店でなければ売れない」
と思われる方もいます。
しかし、そんなことはありません。
重要なのは、
次の買主様が既存設備をどれだけ利用できるか
です。
今回のように、
中華料理店からおばんざい居酒屋。
ラーメン店から居酒屋。
居酒屋から焼肉店。
など、違う業態へ売却できるケースは数多くあります。
厨房があること自体に価値がある
飲食店をスケルトンから作る場合、
厨房区画。
給排水。
ガス。
電気。
換気。
空調。
内装。
客席。
など、多くの工事が必要になります。
30坪を超える店舗であれば、開業工事も相応の金額になります。
そのため買主様にとって、
すでに飲食店として営業している店舗
であること自体がメリットになる場合があります。