居抜きで高く売れる店・売れない店の違いは?名古屋の店舗売却で造作価格が決まる10のポイント

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2026年10月06日

居抜きで高く売れる店・売れない店の違いは?名古屋の店舗売却で造作価格が決まる10のポイント

【2026年最新版】居抜キング~INUKING

飲食店を閉店するとき、

「この店、居抜きならいくらで売れるだろう?」

これは多くの店舗経営者が最も気になることではないでしょうか。

300万円。

500万円。

場合によっては、それ以上。

高額で居抜き売却できる店舗がある一方で、

「100万円でも問い合わせが来ない」

「造作代0円でも次のテナントが決まらない」

という店舗もあります。

では、この違いは何なのでしょうか。

内装にお金をかけた店ほど高く売れるのでしょうか。

厨房機器が新しければ高く売れるのでしょうか。

名古屋駅、栄、錦などの一等地なら必ず高く売れるのでしょうか。

実は、居抜き売却の価格はそれほど単純ではありません。

例えば開業時に2,000万円をかけた店舗でも、希望する価格で売れないことがあります。

反対に、開業から何年も経過している小さな飲食店でも、立地や賃貸条件、設備、業態などによって高く評価されるケースがあります。

居抜き店舗の価値は、

「内装にいくらかけたか」ではなく、「次の出店者にとってどれだけ価値があるか」

で考えることが重要です。

今回は名古屋で飲食店・店舗の居抜き売却を専門に取り扱う居抜キングが、居抜きで高く売れる店と売れない店の違い、そして造作価格を左右する10のポイントについて詳しく解説します。

前編では、特に重要なポイントから順番に見ていきましょう。


そもそも「造作価格」は誰が決めるのか?

まず理解しておきたいのが、造作価格の考え方です。

飲食店を開業するとき、

内装工事800万円。

厨房設備500万円。

空調200万円。

看板100万円。

家具・什器200万円。

合計1,800万円。

これだけのお金をかけたとします。

すると売主としては、

「1,800万円かけたんだから、500万円くらいでは売れるだろう」

と思いたくなります。

しかし、開業時にかけた金額と現在の造作価値は同じではありません。

なぜなら、買主が購入するのは、

「過去にいくらかかった店舗」ではなく、「これから自分が使える店舗」

だからです。

ここを理解することが、居抜き売却では非常に重要です。


2,000万円かけた店が300万円、500万円かけた店が400万円になることもある

極端に言えば、

2,000万円をかけて作った店舗が300万円。

500万円程度で作った店舗が400万円。

ということもあり得ます。

一見すると不思議ですが、買主側から考えると分かります。

2,000万円かけた店舗でも、

家賃が高すぎる。

立地が悪い。

厨房が特殊すぎる。

設備が古い。

店内が広すぎる。

次の業態へ変更しにくい。

となれば、購入できる人は限定されます。

反対に500万円で作った小規模店舗でも、

駅から近い。

家賃が安い。

10坪前後。

厨房設備が揃っている。

すぐ営業できる。

ラーメン、居酒屋、焼鳥など複数業態へ転用できる。

となれば、

「この店なら欲しい」

という人が複数現れる可能性があります。

つまり居抜き売却では、

「いくらかけたか」より「誰が欲しがるか」。

これが価格を考える基本になります。


ポイント1|立地だけではなく「その立地でその家賃」が重要

居抜き店舗の価値を左右する最初のポイントが立地です。

名古屋市内でも、

名駅。

栄。

錦。

金山。

大須。

今池。

藤が丘。

など、飲食店需要の強いエリアがあります。

当然、人通りが多く飲食需要のある場所は居抜き売却でも有利になりやすいでしょう。

しかし、

「栄だから高く売れる」

「錦だから必ず売れる」

というわけではありません。

重要なのは、

立地と賃料のバランスです。


一等地でも家賃が高すぎれば買主は慎重になる

例えば同じような10坪の飲食店が2店舗あるとします。

A店舗は非常に目立つ場所ですが、月額賃料50万円。

B店舗は一本裏の通りですが、月額賃料25万円。

どちらが居抜きで高く売れるでしょうか。

必ずしもAとは限りません。

飲食店経営者が店舗を探すときは、

「人通りが多いか」

だけではなく、

「この家賃を毎月払い続けられるか」

を考えます。

造作代は最初の一度だけです。

しかし家賃は、営業を続ける限り毎月発生します。

そのため、

少し立地が劣っていても賃料条件が良い店舗の方が、買主から人気になる

ことがあります。


ポイント2|店舗の大きさは「広ければ高い」ではない

次に重要なのが店舗面積です。

一般的な不動産では、

「広い方が価値が高い」

と考えがちです。

しかし、居抜き店舗では必ずしもそうではありません。

例えば50坪の大型居酒屋。

豪華な内装。

大型厨房。

客席100席。

一見すると高額で売れそうです。

しかし次の出店者からすると、

家賃が高い。

保証金が高い。

スタッフが多く必要。

光熱費も高い。

改装費も高い。

という問題があります。

つまり、購入できる経営者が限られます。


小さな店舗ほど買主候補が増えることもある

一方、

8坪。

10坪。

12坪。

15坪。

程度の小規模飲食店なら、

個人開業。

夫婦経営。

2店舗目。

独立開業。

小規模法人。

など、幅広い購入希望者が検討できます。

初期投資を抑えて開業したい人にとって、完成した小箱の居抜き店舗は非常に魅力があります。

特に、

カウンター。

厨房。

空調。

トイレ。

給排水。

ガス。

などが揃っていれば、買主側の開業費用を大きく抑えられる可能性があります。

だから、

「狭いから安い」とは限りません。

居抜き市場では、扱いやすい小規模店舗が高く評価されるケースがあります。


ポイント3|厨房設備は「購入価格」より「今使えるか」

居抜き売却で大きな価値を持つのが厨房設備です。

業務用冷蔵庫。

冷凍庫。

製氷機。

食器洗浄機。

フライヤー。

ガスレンジ。

シンク。

作業台。

コールドテーブル。

焼台。

こうした設備を一から揃えれば、相当な費用になります。

そのため設備が残っていること自体は、居抜き売却で大きなメリットになります。

しかし、

「新品で500万円した厨房だから300万円の価値がある」

とは限りません。

重要なのは、

現在も使用できるかどうか。

です。


厨房機器の年式だけでは判断できない

例えば10年前の業務用冷蔵庫でも、しっかり稼働している場合があります。

反対に比較的新しい設備でも、

故障している。

異音がする。

冷えない。

油汚れがひどい。

長期間使用していない。

メンテナンスされていない。

という状態なら、買主から見ればリスクになります。

さらに、

メーカー。

型番。

年式。

容量。

電源。

ガス種。

設備のサイズ。

なども重要です。

買主がそのまま使える設備であれば価値があります。

使えなければ、むしろ撤去費用が発生する可能性があります。

つまり、

「設備がある=価値」ではなく「使える設備がある=価値」。

ということです。


ポイント4|次の業態へ転用しやすい店舗は強い

居抜き売却では、

「この店を欲しい人が何人いるか」

が非常に重要です。

例えば非常に特殊な内装の店舗。

特定業態にしか使えない厨房。

個性的すぎるレイアウト。

こうした店舗は、その業態をやりたい人には非常に魅力的です。

しかし、購入候補は少なくなります。

一方、

居酒屋。

焼鳥。

和食。

中華。

韓国料理。

バル。

など、複数業態へ比較的転用しやすい店舗なら、買主候補が増えます。

買主候補が増えれば、造作価格を維持できる可能性も高くなります。


ラーメン店だからラーメン店に売る必要はない

例えばラーメン店を居抜き売却するとします。

売主は、

「次もラーメン屋じゃないと無理だろう」

と思うかもしれません。

しかし実際には、

中華料理。

まぜそば。

つけ麺。

定食屋。

居酒屋。

その他飲食店。

など、設備やレイアウト次第では別業態が検討できることがあります。

逆に、

「ラーメン店居抜き」

と限定しすぎることで買主候補を狭めてしまう可能性もあります。

居抜キングでは、

現在の業態だけではなく、次にどんな業態へ転用できるのか

という視点も重要だと考えています。


ポイント5|排気・給排水・ガス・電気など「見えない設備」が価格を左右する

居抜き店舗を見ると、多くの人が最初に気にするのは内装です。

おしゃれなカウンター。

高級感のある壁。

きれいな照明。

デザインされた客席。

もちろん見た目も重要です。

しかし、飲食店を開業する人が本当に気にするのは、それだけではありません。

むしろ、

ダクト。

排気。

給排水。

ガス容量。

電気容量。

グリストラップ。

空調。

防水。

など、目立たない設備の方が重要になることがあります。


おしゃれな店でも「焼肉ができない」なら焼肉店には売れない

例えば非常におしゃれな30坪の店舗があったとします。

しかし、

排気能力が弱い。

ガス容量が不足している。

ダクトを追加できない。

となれば、焼肉店や重飲食を希望する買主には向かない可能性があります。

反対に、見た目は古くても、

十分な排気設備。

大きなガス容量。

給排水。

厨房スペース。

が確保されていれば、

「内装は自分で直すから、この設備が欲しい」

という買主が現れる可能性があります。

居抜き店舗では、

見える内装より、見えない設備の方が高額なことがある。

この点を忘れてはいけません。


「フルリノベーションされるなら居抜き価値ゼロ」でもない

買主が、

「内装は全部やり直します」

と言った場合、

「それなら居抜きで売る意味がないのでは?」

と思うかもしれません。

しかし、そうとは限りません。

内装を大きく変更するとしても、

空調。

給排水。

トイレ。

厨房区画。

電気。

ガス。

ダクト。

防水。

など、既存設備を利用できれば、買主の開業コストを抑えられる可能性があります。

つまり、

内装を壊す買主であっても、居抜き店舗そのものに価値を感じることがあります。

ここは居抜き売却で非常に重要なポイントです。


高く売れる店は「買主の開業費用を減らせる店」

ここまで5つのポイントを見てきました。

共通しているのは、

売主がいくらお金をかけたかではありません。

次の出店者が、いくらお金をかけずに開業できるか。

ここです。

例えば買主が通常なら、

内装工事600万円。

厨房300万円。

空調150万円。

ダクト150万円。

その他200万円。

合計1,400万円。

必要だったとします。

しかし居抜き店舗を購入することで、使える設備や内装を活用し、開業費用を大きく圧縮できる。

そうなれば、買主にとって造作代を支払う意味があります。

逆に、

500万円の造作代を支払ったうえに、

厨房を全部撤去。

内装を全部解体。

空調交換。

ダクト新設。

となれば、買主にとって魅力は薄くなります。


「売主が欲しい価格」と「買主が払える価格」は違う

居抜き売却で失敗しやすいのが、

売主側の事情だけで価格を決めてしまうことです。

「開業に2,000万円かかったから500万円欲しい」

「借金が400万円残っているから400万円で売りたい」

「次の事業資金として300万円必要だから300万円」

売主の気持ちとしては当然です。

しかし買主は、その事情を基準に購入しません。

買主が見るのは、

この店舗を買ったら総額いくらで開業できるのか。

家賃はいくらなのか。

改装はいくら必要なのか。

設備はどれだけ使えるのか。

営業許可に必要な工事はあるのか。

自分の業態に合っているのか。

という部分です。

だから造作価格は、

売主の「かけた金額」ではなく、買主の「これから必要な金額」から逆算する。

この視点が重要になります。


500万円で売り出して問い合わせゼロなら「500万円の価値がない」とは限らない

ここも注意が必要です。

500万円で売り出して1か月問い合わせがなかった。

だから、

「この店舗には価値がない」

とは限りません。

原因は別にあるかもしれません。

募集情報が購入候補者へ届いていない。

写真が悪い。

設備情報が不足している。

店舗の強みが伝わっていない。

業態を限定しすぎている。

家賃など賃貸条件が分かりにくい。

そもそも希望価格が市場と合っていない。

さまざまな可能性があります。

大切なのは、

「売れない=すぐ値下げ」ではなく、なぜ問い合わせがないのかを確認すること。

です。


造作価格だけを下げ続けると、最後に原状回復費まで残ることがある

例えば最初に600万円で売り出した店舗。

売れない。

500万円。

まだ売れない。

400万円。

300万円。

200万円。

それでも決まらない。

そして賃貸借契約の解約期限が来て、

結局200万円を払って原状回復。

こうなれば、

「もっと早く販売方法を見直していれば」

ということになります。

居抜き売却では価格も重要ですが、それと同じくらい、

残された時間

が重要です。


高く売りたいなら「閉店してから」では遅いことがある

飲食店を閉店してから居抜き売却を始めると、毎月固定費だけが発生します。

家賃30万円なら、

1か月30万円。

3か月90万円。

6か月180万円。

造作を50万円高く売るために3か月余計にかかれば、その間の家賃で差額が消えることもあります。

だから、

「最高値で売ること」と「最終的に一番お金を残すこと」は同じではありません。

居抜き売却では、

造作価格。

売却期間。

家賃。

原状回復費。

撤去費。

閉店時期。

これらをまとめて考える必要があります。


前編まとめ|高く売れる店は「豪華な店」ではなく「次の人が使いやすい店」

ここまで、造作価格を左右する10のポイントのうち、前半5つを解説しました。

① 立地と賃料のバランス

② 店舗面積と買主層

③ 厨房設備の状態

④ 次の業態への転用性

⑤ 排気・給排水・ガス・電気などの設備

どれも共通しているのは、

売主から見た価値ではなく、買主から見た価値を考えること。

です。

1,500万円かけた豪華な店だから高い。

新しい店だから高い。

駅前だから高い。

広いから高い。

厨房機器が多いから高い。

必ずしもそうではありません。

居抜き市場で強いのは、

「この店なら少ない初期投資ですぐ始められる」と思ってもらえる店舗です。

そして、もう一つ重要なのが、

売却するタイミングと賃貸条件です。

後編では、残りの5つとして、

⑥ 家賃・保証金・契約条件

⑦ 営業年数と店内の状態

⑧ 貸主・管理会社の承諾と次の借主の審査

⑨ 売却を開始するタイミング

⑩ 希望価格と市場価格の設定

を詳しく解説します。

さらに、

「500万円で売れる店と、0円でも引き継がれない店は何が違うのか?」

「造作価格を高くするために閉店前にやるべきこと」

「造作価格より重要な原状回復費の削減」

まで踏み込んでいきます。

居抜き売却は、

高く売れれば成功

ではありません。

最終的に、

いくら受け取り、いくら払わずに済み、いくら手元に残ったのか。

そこまで考えて初めて、本当の意味での「高く売れた」と言えるのです。

――閉店を決めたら、壊す前に。

名古屋で飲食店・店舗の居抜き売却なら、居抜キングへ。

居抜きで高く売れる店・売れない店の違いは?名古屋の店舗売却で造作価格が決まる10のポイント【2026年最新版・後編】

前編では、居抜き店舗の造作価格を左右するポイントとして、

立地と賃料のバランス。

店舗面積と買主層。

厨房設備の状態。

次の業態への転用性。

排気・給排水・ガス・電気などの設備。

について解説しました。

そして、ここまで読んでいただくと分かるように、居抜き店舗の価格は、

「開業するときにいくらかけたか」

だけでは決まりません。

むしろ重要なのは、

「次の出店者が、この店舗を引き継ぐことでどれだけ開業費用を抑えられるのか」

という視点です。

後編では残り5つのポイントに加えて、

「500万円でも売れる店と、0円でも売れない店は何が違うのか?」

「造作価格を高くするには、いつ売却を始めるべきなのか?」

「高く売ることと、最終的に多くのお金を残すことは同じなのか?」

まで詳しく解説します。


ポイント6|家賃・保証金・契約条件は造作価格以上に重要

居抜き売却で意外に見落とされやすいのが、次のテナントが契約する賃貸条件です。

売主からすると、

「厨房設備がこれだけある」

「内装に1,500万円かけた」

「まだオープンして2年しか経っていない」

という部分に目が行きます。

しかし買主が必ず確認するのが、

家賃はいくらなのか。

ということです。

さらに、

共益費。

保証金・敷金。

礼金。

保証会社費用。

契約期間。

更新条件。

営業時間。

看板。

業態制限。

なども重要になります。

どれだけ素晴らしい居抜き店舗でも、賃貸条件が次の出店者にとって厳しすぎれば、造作を購入できる人は少なくなります。


家賃が5万円違えば年間60万円違う

例えば、ほぼ同じ条件の店舗が2つあったとします。

A店舗は月額家賃25万円。

B店舗は月額家賃30万円。

差は月5万円です。

しかし年間では60万円。

5年間なら単純計算で300万円の差になります。

買主からすれば、

造作価格を50万円安く購入できることより、毎月の固定費が5万円安いことの方が重要になる場合があります。

だから、

造作価格だけでは店舗の魅力は決まりません。

名古屋駅、栄、錦などの人気エリアでも、賃料と立地のバランスが悪ければ苦戦することがあります。

反対に、一等地ではなくても賃料条件が良ければ、

「この条件なら経営できそう」

と判断する出店者が現れやすくなります。


ポイント7|営業年数より「現在どんな状態か」を見る

次に重要なのが店舗の状態です。

一般的には、

オープン1年。

オープン2年。

という店舗は新しいため、高く売れそうに感じます。

もちろん新しいことはプラス材料です。

しかし、

営業年数が短い=必ず高く売れる

とは限りません。

例えばオープンから1年でも、

厨房の清掃状態が悪い。

油汚れがひどい。

排水から臭いがする。

設備が故障している。

壁や床が大きく傷んでいる。

という状態なら、買主は追加費用を考えます。


10年営業した店舗でも高く評価されることがある

反対に10年間営業していた店舗でも、

厨房機器を定期的に交換している。

ダクト清掃をしている。

空調を更新している。

店内がきれい。

給排水に問題がない。

という状態なら、十分に利用できる場合があります。

つまり、

「何年営業したか」より「今から使えるか」。

ここが重要です。

特に居抜き売却を考えているなら、閉店が決まったからといって店舗管理を急に止めないことです。


閉店前だからこそ「少しの清掃」が効くことがある

ここで誤解してほしくないのは、

居抜きで高く売るために数百万円のリフォームをしてください

という話ではありません。

むしろ、大規模なリフォームは慎重に考えるべきです。

次の出店者が内装を変更するなら、売主が先に改装しても費用を回収できない可能性があります。

一方、

厨房の油汚れを落とす。

不要なゴミを処分する。

店内を整理する。

照明切れを直す。

設備が正常に動くか確認する。

こうした比較的小さな作業は、内覧時の印象を改善することがあります。

高額な改装ではなく、「このまま使えそう」と感じてもらえる状態にする。

これがポイントです。


ポイント8|貸主・管理会社の承諾と入居審査

居抜き売却では、売主と買主だけが合意すれば成立するとは限りません。

ここが中古車や厨房機器だけを売買する場合との大きな違いです。

店舗が賃貸物件であれば、次の出店者はその物件について新たに賃貸借契約を締結する必要があります。

つまり、

貸主・管理会社の判断が非常に重要です。

例えば、

現在は居酒屋。

次は焼肉店。

という場合。

貸主が、

「焼肉は不可」

と判断すれば、いくら買主が店舗を気に入っても進められない可能性があります。


「飲食店可」と「何でも飲食店可」は違う

募集図面に、

飲食店可

と書いてあったとしても、すべての飲食業態が認められるとは限りません。

焼肉。

ラーメン。

焼鳥。

中華。

BAR。

深夜営業。

カラオケ。

などについて、個別に条件が設定されることがあります。

臭い。

煙。

騒音。

営業時間。

排気。

他テナントとの競合。

などを貸主側が考慮するためです。

だから居抜き売却を始めるときは、

どの業態なら次のテナントとして相談できるのか

を確認することが非常に重要です。


500万円で買いたい人がいても審査に通らなければ成立しない

例えば造作価格500万円で購入したいという人が現れたとします。

売主としては、

「500万円で売れた!」

と思うでしょう。

しかし、

入居申込。

保証会社審査。

貸主審査。

などを経て、最終的に入居できなければ居抜き売却そのものが成立しない場合があります。

つまり、

居抜き売却は「買いたい人を探す」だけではなく、「入居できる買主を探す」ことが重要です。

高い造作価格を提示してくれる人だけを追い続けると、時間を失うこともあります。


ポイント9|高く売りたいなら「閉店してから募集」は遅い

居抜き売却で非常に重要なのが、

売却を開始するタイミング

です。

店舗経営者の中には、

閉店する。

↓

片付ける。

↓

営業を完全に終了する。

↓

その後で居抜き売却を考える。

という方がいます。

しかし、高く売却したいのであれば、これは必ずしも理想的な順番ではありません。

なぜなら閉店した瞬間から、

家賃だけを払い続ける期間

が始まる可能性があるからです。


営業中に居抜き売却を始めるという考え方

例えば6か月後に閉店することを決めたとします。

その時点から売却準備を始めれば、次のテナントを探す時間があります。

条件によっては営業を続けながら、

査定。

資料作成。

購入候補者探し。

内覧。

貸主との調整。

などを進められる場合があります。

そして閉店時期と次のテナントの入居時期を近づけられれば、

閉店後に家賃だけを払い続ける期間を短くできる可能性があります。


造作価格50万円アップより、家賃100万円削減の方が得なこともある

例えば家賃が月25万円の店舗。

A案では、

造作300万円で1か月後に売却。

B案では、

造作350万円を狙って5か月後に売却。

造作価格だけならB案が50万円高くなります。

しかし、単純化して考えると、4か月分の家賃差は100万円です。

つまり、

50万円高く売るために100万円多く家賃を負担する。

ということにもなり得ます。

これでは、

造作は高く売れたのに、最終的な手取りは減った

ということになりかねません。

だから居抜き売却では、

造作価格と売却期間をセットで考える。

ことが重要です。


ポイント10|希望価格ではなく「売れる価格」を考える

最後のポイントが、造作価格の設定です。

居抜き売却を始めるとき、

「いくらで出しますか?」

と聞かれることがあります。

そこで、

500万円。

700万円。

1,000万円。

と希望価格を設定します。

希望を持つこと自体は問題ありません。

しかし重要なのは、

なぜその金額なのか。

ということです。


「開業に2,000万円かかったから800万円」は査定根拠にならない

例えば、

「この店には2,000万円かけました」

「まだ2年しか使っていません」

「だから800万円で売りたいです」

というケース。

売主側からすると合理的に感じるかもしれません。

しかし買主は、

売主が過去に2,000万円払ったことではなく、

800万円を払ってこの店舗を取得するメリットがあるのか

を考えます。

800万円払ったうえに、

改装300万円。

厨房追加200万円。

保証金300万円。

その他開業費用。

が必要なら、新しく店舗を作る場合と比較されます。


造作価格は「次の人が得をする価格」まで考える

居抜き購入の最大のメリットは、

ゼロから店舗を作るより、早く・安く開業できる可能性があること。

です。

ところが造作価格を高くしすぎて、新規出店と総額が変わらなくなれば、買主にとって居抜きを選ぶメリットが薄くなります。

だから、

現在の設備。

内装。

賃貸条件。

立地。

店舗面積。

転用性。

残存価値。

改装に必要な金額。

などを総合的に見て価格を考える必要があります。


500万円で売れる店と「0円でも売れない店」の違い

ここまでの10項目を踏まえると、非常に重要なことが見えてきます。

なぜ500万円で売れる店がある一方で、

「造作代0円でもいいから引き継いでほしい」

と言っても決まらない店舗があるのでしょうか。

答えは、

造作価格以外にも、買主が引き受ける条件があるからです。

例えば造作代0円でも、

家賃60万円。

保証金600万円。

厨房機器が古い。

空調交換が必要。

内装撤去が必要。

立地が悪い。

契約条件が厳しい。

営業できる業態が限定される。

となれば、買主にとっては「0円の店」ではありません。


「無料だから売れる」は居抜きでは通用しないことがある

売主からすると、

「0円なら誰かもらってくれるだろう」

と思うかもしれません。

しかし買主は、

その店舗を引き継いだ後に必要になる総額

を見ています。

逆に造作500万円でも、

好立地。

適正家賃。

設備良好。

厨房充実。

すぐ営業可能。

複数業態へ転用可能。

貸主の承諾も得やすい。

という店舗なら、

「500万円払ってでも欲しい」

という人が現れる可能性があります。

つまり、

0円の店より500万円の店の方が「安い」ことがある。

これが居抜き売却の面白いところです。


高く売れる店は「次の人が得をする店」

高額で居抜き売却できる店舗には、共通点があります。

豪華だからではありません。

お金をかけたからでもありません。

単純に新しいからでもありません。

重要なのは、

次の出店者が引き継ぐメリットが大きいこと。

です。

例えば、

新しく作れば1,500万円かかる。

でも居抜きなら造作500万円+改装300万円。

合計800万円程度で開業できる。

これなら買主にとって700万円分の初期投資を圧縮できる可能性があります。

そうなれば500万円という造作価格にも意味が出てきます。


居抜き売却前にやってはいけないこと

高く売りたいからといって、何でも手を加えればよいわけではありません。

特に注意したいのが、

売却前の大規模リフォームです。

壁紙を全部交換。

床を全面交換。

厨房機器を新品にする。

内装を全面改装。

売主からすると、

「きれいにすれば高く売れる」

と思うかもしれません。

しかし次の出店者が、

「全部自分のデザインに変えます」

となれば、その費用を回収できません。

居抜き売却では、

次の買主が何を残して何を変えるか分からない段階で、大きなお金をかけすぎないこと

も重要です。


厨房機器も先に売らない

もう一つ注意したいのが、厨房機器の処分です。

閉店が決まり、

「冷蔵庫は20万円で売れる」

「製氷機は10万円」

「食洗機は15万円」

と厨房機器だけを先に売却してしまうケースがあります。

しかし、

厨房が揃った店舗として売れば、居抜き全体の価値が高くなる可能性があります。

個別売却で50万円得た代わりに、居抜き価値が100万円以上下がってしまえば本末転倒です。

だから、

厨房機器を売る前に、店舗全体で査定する。

この順番をおすすめします。


高く売るために必要なのは「写真」だけではない

居抜き売却では募集方法も重要です。

きれいな写真はもちろん大切です。

しかし、

「おしゃれな居酒屋です」

だけでは、購入希望者が判断できません。

店舗面積。

賃料。

共益費。

保証金。

階数。

席数。

厨房設備。

空調。

ダクト。

ガス。

電気。

営業時間。

可能な業態。

引渡し時期。

こうした情報を整理することで、

本当に購入できる人から問い合わせを集めやすくなります。

問い合わせ数だけではなく、問い合わせの質も重要です。


「営業中に売る」ことが高値売却につながる理由

営業中の店舗には、閉店後にはない情報があります。

照明がついている。

厨房が稼働している。

空調が動いている。

客席の使い方が分かる。

厨房動線が分かる。

実際の店舗としてイメージしやすい。

次の出店者からすると、

「自分が営業したらどうなるか」

を想像しやすくなります。

さらに閉店後の空家賃を抑えるという意味でも、営業中から売却準備を始めるメリットがあります。


居抜き売却は「最高値」を競うゲームではない

ここが今回の記事で最も伝えたい部分です。

例えば、

Aさんは造作を500万円で売却。

Bさんは造作を350万円で売却。

数字だけならAさんの方が成功しているように見えます。

しかしAさんは売却まで6か月かかり、その間の家賃150万円を支払った。

Bさんは1か月で売却し、空家賃がほとんど発生しなかった。

さらにBさんは原状回復費300万円を回避できた。

こうなると、

どちらが本当に得だったのかは、造作価格だけでは判断できません。


本当に見るべきなのは「最終的にいくら残ったか」

居抜き売却では、

造作譲渡価格。

原状回復費。

解約までの家賃。

厨房機器撤去費。

廃棄費。

その他の費用。

まで含めて考えます。

つまり、

造作をいくらで売ったかではなく、閉店によって最終的にいくら手元に残ったか。

ここが重要です。

400万円で売った店舗より、

250万円で早期売却し、原状回復費と空家賃を大幅に削減した店舗の方が、結果的に手取りが多くなることもあります。


居抜きで高く売れる店・売れない店を決める10のポイント

最後に、今回解説した10項目を整理します。

1.立地と賃料のバランス

立地が良いだけでなく、その場所に対して賃料が適正か。

2.店舗面積と買主層

広さだけではなく、購入できる出店者がどれだけいるか。

3.厨房設備の状態

購入価格ではなく、現在利用できる設備がどれだけあるか。

4.他業態への転用性

現在の業態だけでなく、次にどんな業態が入れるのか。

5.排気・給排水・ガス・電気

目に見えない設備が、次の出店者の工事費を左右します。

6.家賃・保証金・契約条件

造作価格以上に、毎月の固定費が重要になることがあります。

7.営業年数と現在の状態

何年使ったかだけではなく、今から使える状態なのか。

8.貸主・管理会社の承諾

購入希望者がいても、入居できなければ成立しません。

9.売却を始めるタイミング

閉店してからではなく、可能なら営業中から準備する。

10.希望価格と市場価格

売主が欲しい金額ではなく、買主にとってメリットがある価格なのかを考える。

この10項目です。


そして「11個目」があるとすれば、それは時間

あえてもう一つ付け加えるなら、

時間です。

造作や設備は、時間が経てば古くなります。

閉店後も家賃は発生します。

解約期限も近づきます。

原状回復工事の日程も迫ります。

時間がなくなれば、

500万円。

↓

300万円。

↓

100万円。

↓

0円。

↓

原状回復。

と、一気に選択肢が少なくなることがあります。

だからこそ、

「まだ営業しているから早い」

ではありません。

閉店を考え始めた段階こそ、居抜き売却を検討するタイミングです。


名古屋で居抜き売却するなら「壊す前・捨てる前」に

飲食店を閉店するとき、

厨房機器を処分する。

内装を壊す。

原状回復する。

その前に、一度店舗全体の価値を確認してください。

名古屋市内でも、

名駅。

栄。

錦。

金山。

大須。

今池。

藤が丘。

そして各地域で、店舗需要や賃料水準、求められる業態は異なります。

「うちは古いから売れない」

「小さいから価値がない」

「赤字店だから買う人はいない」

と決めつける必要はありません。

居抜きで購入する人が見ているのは、前の店の売上だけではありません。

自分がここで新しい店を始める価値があるかどうか。

です。


居抜キング|高く売るだけではなく「多く残す」居抜き売却へ

居抜キングでは、単に造作価格を高く設定することだけが居抜き売却の成功だとは考えていません。

500万円で売れても、長期間の家賃や高額な費用が発生すれば、本当に得だったとは限りません。

反対に造作価格が300万円でも、

早く次のテナントが決まった。

原状回復費を抑えられた。

厨房撤去費を抑えられた。

閉店後の家賃を抑えられた。

のであれば、最終的には大きなメリットになる可能性があります。

だからこそ、

「いくらで売れるか」だけではなく、
「最終的にいくら残るか」まで考える。

これが居抜キングの考える居抜き売却です。

閉店を決めてからではなく、

「店を閉めようかな」

と考え始めた段階でも構いません。

厨房機器を売る前に。

内装を壊す前に。

原状回復工事を発注する前に。

まず、現在の店舗にどれくらいの居抜き価値が残っているのか確認してみてください。

――壊せば0円。次の人につなげれば、価値になるかもしれない。

名古屋で飲食店・店舗の居抜き売却なら、居抜キングへ。

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