① 造作譲渡契約は【賃貸借契約と切り離す】
最重要ポイントです。
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造作譲渡契約
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賃貸借契約
この2つは別契約であることを明確にします。
注意点
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賃貸借が不成立でも、造作譲渡が有効になる契約は危険
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「賃貸借契約締結を停止条件とする」条文を必ず入れる
👉 これを入れないと「店は借りられないけど造作代は返して」と揉めます。
② 造作譲渡代金の【支払時期・方法】を明確に
よくある失敗例:
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「引渡し日までに支払う」←曖昧
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「後日振込」←危険
必須記載
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支払期日(〇年〇月〇日まで)
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支払方法(銀行振込一括)
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未払い時の解除条項・違約金
👉 鍵の引渡し=全額入金後が鉄則です。
③ 手付金の扱いを必ず明記
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手付金の金額
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解約時の帰属(放棄 or 倍返し)
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造作代金への充当有無
これが無いと「キャンセルしたから返して」が通ります。
④ 造作物の【範囲】を具体的に特定する
契約書に
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厨房機器
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エアコン
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ダクト
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看板
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照明
などを別紙一覧で明記。
👉「それは譲渡対象外です」と後から言うと確実に揉めます。
⑤ 原状回復義務の帰属を明確に
居抜き売却でも原状回復義務は消えません。
必ず明記すべき文言:
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原状回復義務は売主に残るのか
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買主が引き継ぐのか
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大家承諾の内容
👉 大家の承諾書が無い居抜きは危険物件です。
⑥ 大家・管理会社の【書面承諾】は必須
口約束は無効と思ってください。
承諾内容:
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居抜き引渡しの承諾
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原状回復免除の有無
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新借主との再契約条件
👉 書面が無い=後日「やっぱり認めてない」と言われます。
⑦ リース・割賦契約の有無を確認
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厨房機器
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POSレジ
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エアコン
リース残がある場合
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完済 or 名義変更 or 撤去
を契約で明確に。
👉 残債トラブルは売主責任になります。
⑧ 瑕疵担保責任(契約不適合責任)の免責
居抜き売却では原則
**「現状有姿・責任免除」**が基本。
但し、
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故障を知っていて隠す → 免責不可
👉 「知っている不具合は必ず書く」これが最大防御です。
⑨ 引渡し条件・引渡し日を具体化
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鍵の本数
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清掃範囲
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引渡し状態
「通常使用可能な状態」などの曖昧表現はNG。
⑩ 契約解除時の精算ルール
よくある揉め事:
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どこまで進んだら解除できる?
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誰の都合か?
解除理由別に
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手付金
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実費
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違約金
を整理しておくと安全です。
居抜き売却で失敗しやすい人の共通点
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仲介任せで契約書を読まない
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「前もこの形だったから大丈夫」
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大家承諾を後回しにする
👉 居抜きは不動産取引+動産売買+賃貸契約が絡む特殊取引です。
まとめ|居抜き売却は「契約書が命」
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売却金額より契約内容が重要
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曖昧な条文は必ずトラブルになる
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大家承諾と支払条件が最大リスク
名古屋エリアを中心に居抜き売却を多く扱ってきた立場から言いますが、
**「ちゃんとした契約」=「安心して次に進める売却」**です。