「できるだけ高く・早く・トラブルなく」
これが居抜き売却の三大テーマです。
ですが実際は、家主承諾・契約条件・造作評価・税務処理など、落とし穴が非常に多い。
ここでは、現場を知り尽くした“居抜キング”目線で、失敗しないための具体的チェックポイントを細かく解説します。
居抜きは「勝手に売れる」わけではありません。
譲渡承諾料はいくらか
賃料改定はあるか
保証金の増額はあるか
契約形態(普通借家 or 定期借家)
用途制限(重飲食OKか)
ここで条件が悪化すると、売却価格は一気に下がります。
👉 事前に家主と水面下で交渉できるかがプロの腕。
「開業時に1,000万かかった」
→ それは関係ありません。
市場価値は
立地
業態の引継ぎやすさ
厨房の状態
営業年数
現在の家賃バランス
で決まります。
地方都市:0~300万が多い
好立地繁華街:300~800万
超一等地:1,000万超もあり
※名古屋中心部などは、エリア差が非常に大きい。
売却の構造はこうなります。
家主 ⇄ 買主(賃貸借契約)
売主 ⇄ 買主(造作譲渡契約)
仲介業者(手数料)
ここで曖昧にすると危険なのが
瑕疵担保責任(設備不具合)
引渡し時の状態
残置物扱い
後からクレームが来る典型パターンです。
賃貸契約によっては
解約時スケルトン返却義務あり
厨房撤去必須
ダクト撤去義務あり
これを放置して売却すると、
👉 「やっぱり原状回復して下さい」と言われ
数百万の損失になるケースも。
必ず契約書を精査すること。
名簿譲渡は個人情報保護法に注意
SNSアカウントの引継ぎ可否
口コミ評価の扱い
特にGoogleマップの店舗情報は、
営業権の一部になることも。
造作譲渡は基本的に
消費税課税対象
固定資産の売却扱い
帳簿価額との差額は損益
決算タイミングによっては節税戦略が変わります。
必ず税理士と連携を。
✔ 写真はプロレベルで撮る
✔ 清掃・メンテしてから出す
✔ 「撤退理由」は前向きに表現
✔ 水面下で先に買い手候補を探す
✔ 相場より少し高く出して調整する
❌ 家主に無断で募集
❌ 相場無視の高値設定
❌ 税務を理解していない
❌ 契約書を読んでいない
❌ 仲介を安さで選ぶ
居抜きは「不動産+営業資産」の複合取引。
普通の賃貸仲介とは別物です。
1ヶ月目:査定・家主確認
2ヶ月目:募集開始
3~4ヶ月目:申込・承諾
4~5ヶ月目:契約
5~6ヶ月目:引渡し
※好立地なら2~3ヶ月で決まることも。
居抜きは
情報戦
交渉力
法律理解
税務理解
この4つで成否が決まります。
「ただ掲載する」だけでは
数百万円単位で損をする可能性があります。
📍 名古屋(日本)エリアの飲食店居抜き売却相場(2025〜2026年時点)
(※立地・業態・設備状態・店舗規模によって幅があります)
📌 平均的な売却額(造作譲渡価格)
平均的な売却額:約 300万円前後(複数事例の平均値)
売却までの平均期間:約 90〜100日程度(市場平均)
※これには、低規模〜中規模店舗が多く含まれるため、立地や設備が良いと大きく上振れる傾向があります。
30坪前後の飲食店居抜き物件:500万円〜1,500万円程度もあり得る幅広い相場。
人気立地・業態がマッチすれば 高値成約 の可能性大。
👉 栄(中区):夜・飲食集客力が強く、居酒屋系のニーズが高い。
👉 名駅(駅近):ランチ・ディナー両方の需要があり、立地価値を高評価できる。
30坪前後の造作譲渡相場:300万円〜800万円程度が一般例。
小〜中規模の業態に人気があり、回転率が高いエリア。
小型店舗や特定業態:50万円〜300万円前後の例もある。
以下のような実際の成約例があります:
| 業態 | 立地 | 面積 | 売却額(造作譲渡) |
|---|---|---|---|
| 居酒屋 | 中区・栄近辺 | 約15坪前後 | 約 560万円 |
| ダイニングバー | 大須エリア | 約40坪 | 約660万円(高評価立地事例) |
| ラーメン店 | 熱田区 | 約28坪 | 約700万円(厨房設備評価を含む) |
※ 同じ名古屋市内でも立地や設備価値によって幅が出ます。
駅近・人通りが多い地域ほど評価が高い。
居酒屋・ラーメンなど汎用性高い厨房設備 → 買い手がつきやすい。
高性能ダクト・グリストラップ・業務用冷蔵庫等が残っていると価格UP。
原状回復不要が明確 → 売却価値が上向き。
名古屋では300万円前後が一つの目安だが、好条件なら500〜1,500万円を狙える。
郊外や小規模店舗では**低めの相場(50〜300万円)**も存在する。
中区(栄)、名駅、大須、金山といったエリアは特に造作評価が伸びやすい。