名古屋市で居抜きでお店を売りたい。店を売る際のメリット、デメリットは？

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2025年10月06日

店舗売却のお役立ち情報

名古屋市で居抜きでお店を売りたい。店を売る際のメリット、デメリットは？

「居抜きでお店を売る」という選択肢について、そのメリットとデメリットを、名古屋市という地域の特性も踏まえつつ可能な限り詳しくご説明します。

■ 居抜きでお店を売るとは？

「居抜き」とは、店舗の内装・設備・什器などをそのままの状態で、次の借り手や買い手に引き継ぐ売却・賃貸の形式です。厨房設備、カウンター、テーブル、椅子、エアコンなどが揃った状態のため、次のオーナーは初期投資を大きく抑えることができます。名古屋市でも近年主流です。

■ 居抜きで店を売却する【メリット】

1. 撤退コストを抑えられる

通常、店舗を閉店する際には、原状回復義務（スケルトン返し）が発生することが多く、解体費用や処分費用が数十万〜数百万円かかることもあります。
居抜きで売却すれば、そうした原状回復の手間とコストを回避できるため、オーナーにとっては大きな経済的メリットになります。

2. 設備や内装に価値をつけて売れる

業務用冷蔵庫や調理器具、空調設備、什器などは新品で購入すると非常に高額です。
それらを資産として評価し、店舗の譲渡価格に上乗せできる可能性があるため、閉店時の負債回避にもつながります。

3. 売却までのスピードが早い

名古屋市のような都市部では、特に飲食・美容・物販業の開業希望者が多く、居抜き物件は常に一定のニーズがあります。
そのため、スケルトン物件に比べて売却・譲渡までのスピードが比較的早いのも特徴です。
特に栄・名駅・大須・今池などの繁華街エリアでは、居抜き物件は「すぐに開業したい層」から人気があります。

4. 開業者にとっても魅力的なため、交渉が進みやすい

購入希望者（次のオーナー）にとって、すでに内装や設備が整っている店舗は「すぐに開業できる」「初期費用が抑えられる」などの利点があり、交渉がスムーズに進みやすいです。

■ 居抜きで店を売却する【デメリット】

1. 設備や内装の老朽化が価値を下げる可能性

内装や設備が古かったり、使い勝手が悪い場合は、買い手にとって「使い物にならない」と判断されることがあります。そうなると、「居抜き」であることが逆にマイナス評価になり、譲渡価格の引き下げや、買い主が見つからないというリスクもあります。

2. 売却価格にバラつきがあり、不透明になりがち

居抜き売却は、不動産売買とは異なり、価格設定が曖昧になりがちです。
「いくらで売れるのか？」が読みにくく、業者や買い手との交渉次第で想定より安値で売却することになるケースも珍しくありません。

3. 契約・引き渡しのトラブルが起きやすい

居抜きでの売買は「動産（設備）」「不動産（店舗）」「営業権」などが絡むため、契約内容が複雑になることがあります。特に、設備の所有権・保証の有無・譲渡後の不具合などでトラブルになるケースが見受けられます。
専門家（行政書士や宅建士）などに相談することが望ましいです。

4. 大家（貸主）の承諾が必要

居抜きで第三者に店舗を譲渡・転貸する場合、物件の所有者（大家）や管理会社の承諾が必要なケースが多いです。場合によっては「原状回復しないとダメ」「新しい借主を選定する権利は大家側にある」といった条件を提示され、思ったように売却できないリスクもあります。

■ 名古屋市で居抜き売却する際のポイント

名古屋市は東海地方の中心都市であり、開業希望者も多いため、居抜き売却のニーズは比較的高い地域です。ただし、エリアによって需要に偏りがあります。

栄・名駅エリア：飲食・美容のニーズが高く、内装が綺麗であれば高値で売却できる可能性あり。
大須・上前津：個人開業者が多く、コスパ重視の層から人気。
今池・千種・金山：賃料が比較的安く、出店希望者の狙い目になっている。
郊外（守山区、緑区など）：車社会のため、駐車場の有無が重要。居抜きの価値はやや低めになることも。

■ 売却を成功させるためのアドバイス

設備リスト・店舗写真を整理する
　→ 何が残っていて、何が撤去予定かを明確にする。買い手の判断材料になります。
不動産会社・居抜き専門業者に相談する
　→ 居抜き物件に強い仲介業者を選びましょう。名古屋エリアに特化した業者も多く存在します。
相場感を掴む
　→ 同エリア・同業態で居抜き売却された店舗の情報を確認し、自分の店の妥当な価格帯を把握する。
オーナー（大家）との関係を円滑にする
　→ 転貸や契約変更が必要になるため、事前に相談し信頼関係を築いておくことが重要です。

■ 最後に：居抜き売却は「次につなぐ」選択肢

お店を閉める、あるいは手放すというのは精神的にも大きな決断だと思います。
ただ、居抜き売却は「次に活かす」「後に託す」形でもあります。
設備や空間を無駄にせず、次の経営者へバトンを渡すことで、自分の経験や思いが何らかの形で継承されていくかもしれません。

名古屋市およびその周辺で、居抜き・店舗売却に強い業者をピックアップ

■ 主な居抜き売却・店舗仲介業者（名古屋／愛知）


居抜きの達人（株式会社愛知不動産売却センター）	店舗売却・居抜き売却専門	名古屋・愛知県内	設備査定や内装評価に強み、交渉代行をうたっている（株）愛知不動産売却センター+2名古屋市の居抜き店舗の売却・貸店舗 \| 居抜きの達人+2

業者選定にあたっては、次のような観点で比較することをおすすめします。

居抜き売却の実績件数・成功事例
　→ 実際に名古屋市内や類似エリアで居抜き店舗を売却した経験がどれだけあるかを確認。
専門性 vs 総合不動産業者
　→ 居抜き売買に特化した業者であれば、厨房設備や造作・内装の評価ノウハウが豊富なことが多い。総合不動産業者は広く対応できるが、専門性で劣る可能性あり。
手数料および契約形態（媒介契約の種類：専任媒介、一任媒介、一般媒介など）
　→ 仲介手数料率・契約期間・競合他社に対する広告可否など条件を事前に確認。
貸主（大家・管理会社）との交渉力
　→ 居抜き売却では貸主の承諾・原状回復条件などを調整する必要があるため、交渉代行力がある業者の方が有利。
査定能力（設備・造作・内装の評価）
　→ 居抜き売却では “見える不動産” だけでなく “設備・内部造作” の価値を正しく評価できるかが鍵。
情報ネットワークの広さ
　→ 飲食業者、内装業者、買い手候補とのネットワークが強い業者だとマッチングが早い。