居抜き売却とは?
前テナントの内装・厨房設備・什器などをそのままの状態で次の借主に引き継いで売る売却方法です。
メリットとしては、原状回復費を抑えられる・買い手にとって開業コスト・期間が短縮できるため人気が高いです。
注意点の基本
・内装設備を残すので、ただ退去する「スケルトン返し」とは異なる契約上の手続きが必要。
・売却価格の構成が「造作価値+賃貸契約条件」になるため、通常の不動産売却とは勝手が違います。
多くの賃貸借契約には「原状回復義務」が含まれており、内装・設備を残したまま第三者へ売却すること自体が契約違反になる場合があります。
→ 必ず契約書の内容を細かく確認し、貸主承諾を得ることが必須 です。承諾なしに進めると損害賠償や違約金が発生するリスクがあります。
居抜き売却では単に「造作」を売るだけでなく、借主としての賃貸契約を新しい買主に引き継ぐ場合がほとんどです。
・契約の名義変更が可能か
・貸主が新しい借主を承認する条件
など、賃貸契約上の手続きを事前に整理しておきましょう。
居抜き売却で重要なのが 造作価値の設定 です。
・一見「内装や設備の新品価格」や「感情価格」で値付けしてしまうと、売れ残りの原因になります。
・名古屋では「今すぐ営業できる価値ベース」で価格を設定する必要があり、過度な期待値設定は避けるべきです。
厨房機器・排気設備・什器の状態
内装の築年数・傷み具合
電気容量や空調・水回りの状態
近隣競合・対象エリアの需要
これらを総合して査定し、買い手視点で価値があるかどうか を見極めることが大切です。
居抜き売却は一般的な不動産売却とは勝手が異なり、居抜き物件の専門仲介会社のサポートが成功を左右します。
・業界ネットワークが広い
・内装・飲食営業の実務と交渉経験がある
・買い手層の理解がある
こうした業者を選ぶことで、交渉・承諾取得・契約までのサポートがスムーズになります。
名古屋は非公開情報の流通や業者ネットワークの影響が大きい市場です。そのため、単にネット掲載するだけではなく、
・専門業者の囲い込み
・潜在買い手への事前アプローチ
など、戦略的に情報発信することが成約スピードにつながります。
・造作譲渡契約書
・賃貸借契約承諾書
・売買代金の支払条件
・引渡し日の明確化
これらを単純に口約束にせず、書面化しておくことがトラブル防止に重要です。専門家の意見を必ず反映させましょう。
売れやすさにも傾向があります。名古屋市内で特に需要が高いエリアとしては以下が挙げられます:
✔ 栄:繁華街で集客力高
✔ 名古屋駅(名駅):ビジネス・観光需要
✔ 大須・上前津:若者・観光向け
✔ 金山:幅広い客層、比較的賃料抑えめ
✔ 今池・千種周辺:地域密着型ニーズ
これらのエリアは買い手も多く、内装と設備が良好なら比較的早期成約しやすい傾向にあります。
| 落とし穴 | 回避策 |
|---|---|
| 貸主の承諾を得ずに進める | 契約内容を事前確認・承諾書取得 |
| 過大評価した造作価格設定 | 市場価値ベースで査定 |
| 契約条件が曖昧 | 書面で明確化 |
| 仲介会社の経験不足 | 居抜き専門の会社を選定 |
貸主承諾と賃貸契約条件の整理は最重要
造作価値を客観的に査定し適正価格で売り出す
専門業者を活用し戦略的に買い手へアプローチ
契約・引渡し条件を明確に文書化する
エリア・業態のニーズを理解して売り出し時期を選ぶ