「居抜き物件」とは、前のテナントが使用していた設備や内装、什器（机・椅子・厨房機器など）をそのまま残した状態で引き渡される物件のことです。主に飲食店、美容室、事務所などで多く見られます。
🔹 居抜き物件のメリット
初期費用を抑えられる
内装や設備をそのまま使えるため、改装費用が少なく済む
開業までが早い内装工事が不要または最小限で済むのですぐに営業できる集客が期待できることも前の店舗の認知度や立地が良ければ、客足が見込める
契約時には以下の点に注意が必要です：
古い設備だと故障リスクが高い。
修理や交換に追加費用がかかることも。
専門業者に点検を依頼すると安心。
居抜き物件では「造作譲渡（ぞうさくじょうと）」と呼ばれる、設備や什器を譲り受ける契約が発生する。
譲渡金額の妥当性を確認（相場より高すぎる場合も）。
譲渡対象のリスト（リース品が混ざっていないか）を明確にする。
退去時に「居抜きで借りたが、スケルトンで返却」などのケースがある。
契約書に書かれている「原状回復義務」を必ず確認。
ビルの管理規約や近隣住民との関係により、特定の業種がNGな場合がある。
消防法・建築基準法などの法令チェックも必要。
前テナントがトラブルを起こしていた場合、評判が悪いことも。
近隣へのあいさつや情報収集もしておくとよい。
設備・内装の現状確認（写真記録も）
造作譲渡契約の内容（対象・価格）
賃貸契約書の条項（原状回復・解約条件）
建物の用途・法令確認
管理会社・オーナーとのやり取り内容を記録
前テナントとの引き継ぎ状況（残置物、債務など）
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